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夜
の２３時に、電話が鳴る。
「○○ケーサツですが、今から鍵開け出来ますか？」って事です。
「４０分ぐらいで到着出来ますよ」と鍵屋。
「確実に開ける事は、出来ますか？」
「開けれなかった時の費用は？」等々の屈辱の質問です。
「まー、９０㌫以上の無破壊開錠率なので、多分開けれますよ」
「開かなかった時は、料金いりません」とカッケー鍵屋。
「では、今からお願いします」
との事より建物前で待ち合わせで、急行します。
場所は、ネオンキラキラ眠らない町のマンションです。
少し早めに到着し、ケーサツの人を待ちます。
暫くして、４人の老若男女が到着です。
その内の建設作業着を着た1人が、ケーサツ手帳を見せた。
「ああ、変装なのね」
「安否確認みたいなもの」と聞いていたが、誰が家族なのか？
指定階へ向かいます。
本日の獲物は、これ！
ゴールのＰ－ＭＸＬですね。
下に管理用の本締り錠が、付いている。
ドアの上には、監視カメラが装備されている。
ここで１人が、書類を出して読み始めます。
「裁判所より捜索差押許可状によって・・・・・・」
「○○時△△分、着手！」
「着手！って言ったよ。何？ガサ状？」
ここに居ている４人共、全員私服刑事さんでした。
「それ、先に言ってよー」
中の住人がどんな人か解らない状況では、一番最前列の鍵屋は恐怖です。
「中の人が出て来て、襲い掛かって来たらどうするの？」
「大丈夫です、我々が守ります」
って鍵屋の後ろで言われても、全く説得力ないですね。
廊下の突き当たりの部屋なので、鍵屋の逃げ場所がナーイ。
とりあえず主錠を、開けに掛かります。
居間の電気が付いている状況で、焦る鍵屋。
何系の容疑か解らないので、作業すばやく「ガチャン」と一発開錠です。
それ以外の防犯は無く、あっけなくドアが開いた。
この後は、鍵屋には関係が無い世界。
「２時間ほど待ってもらって、鍵を閉めてもらいたい」との事。
２時間も待てないので、刑事さんに閉め方を伝授してミッション終了です。
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