
鍵 大阪 くつロック 大阪 鍵屋 合鍵 大阪市都島区
本日は、店舗の鍵無し作製2連発のお話しです。
電話

「以前にもやってますがTSAは、合鍵を削る前の元のカギ・ブランクが存在しません。」
「普通のギザギザキーならカスタムでおそらく出来ると思いますよ。」
どんなカギか解らないので、控えめに答えてお店の場所を教えて電話を切る。
翌日、電話が鳴る。

「先日電話した者ですが、スーツケースのカギを無くしたので合鍵を作ってほしいって」
「都島の駅に来ているので、お店に向かいます。」って内容です。
「??????????、ちょっとニアンスが違うんですけど。」
合鍵は、元のカギがあってそれをコピーする事。
カギを無くした状態では、合鍵は作製出来ません。
こう言う状態は、我々鍵屋は「鍵無し作製」

数分後、スーツケース持参の親子連れのお客さんが御来店くださいました。
これです。
なんとかなりそうな鍵穴です。

鍵穴から、ベースとなる「ブランク」を作製します。
SILCAのMATRIX SLXとジョーエイの702を使うが、中々ぴったりくる物が作れない。
ここは、一旦お引取り願って、預かりで作製する事に。
あっと言う間に、失敗の山が・・・。

インプレッションで作製するが、ぴったりこない。
鍵穴に挿した状態で、グラグラではどうしょうも無い。

ここで、店舗前に高級国産車

「電動自転車の鍵を無くしたので、作ってほしい」って事です。
今、一つ抱えているんですけど。
ってお客さんに言っても意味無いので預かりで了承する。
高級国産車の後部座席の革張りシートにのっかている電動自転車をその場でピックし、ロックを解除する。
路上でドアを開けたまま、半身でピッキング作業するのは初めてです。

バッテリーとバッテリーロックの2ヶ所に合うキーを作製すれば良いわけだ。
これで、日曜日の出勤が確定しました。

翌日曜日コードマシンとコードブックを車から降ろして、本格的に作業開始です。

さてスーツケースに戻って鍵穴のH489ってキーワードからコードブック探してみる。
ブランクH267って文字が・・・。

ピッチやピン数が全く違うが、少しの加工で何とかなりそうだ。

板厚を削り、溝をヤスリで加工し幅を削ってぴったり収まるブランクが出来た。
SP2.5、P2.5の4ピンです。
これを元に段差を読んでジョーエイ706でカット。
渋いながらも廻るキーが出来た。
後は、傷を見ながら微調整で完成です。

次に電動自転車に取り掛かります。
恐らく中国製の電動自転車で、アクセルが付いてます。
ブランクはCY14がぴったりです。
鍵穴を覗くと、6ピンで長さが足りない。
ブランク変更でM296がぴったりですね。
段差を読みホンダのサンプルキーでカットする。
全然、廻りません。

ピッチが明らかに違います。
インプレッションで、ピッチ確認します。
SP-1.5、P-2.5です。
コードマシンで斬ると、ストッパーが飛んでしまいました。

1番ピンだけ、カットせずにコードマシンで斬り、合鍵マシンにて1番ピンをカットして仮に完成です。
(両刃と片刃の違いです。)
傷を見ながら微調整して、終了です。

解かりにくいですが、↑ ここにバッテリーロックがあります。
バイクや車・デスク・ロッカー・金庫などの国産の鍵には、情報がありそれらを元に鍵を作製出来ます。
勿論、全てが作製出来る訳ではありません。
本日の鍵無し2件は、元データーが全く無い状態からの作製ですので、時間が掛かってしまいました。
数時間掛けても、作製出来なければ代金回収が出来ない商売です。
それらのリスクを考えて、割の合わない依頼を断る鍵屋さんが多いです。
鍵屋の悲しい現実です。

「ドンドン請けろ。勉強だ!」

「割の合わない仕事は、断る事」

鍵屋になると、この葛藤が永遠のテーマです。

鍵屋は職人ではあるが、私は商売と捉えている。
大阪人的に言えば、あきんどです。

夜中の開錠に行っても「仕事を頂くんだ!」って事を忘れてはいけない。
決して、「夜中にワザワザ行ってやるんだ」なんて考えてる鍵屋はダメだ。
私は、鍵の出張に行った時は、別れる時に深々とお辞儀をする事にしている。
鍵屋の仕事にリピーターは殆ど無い。
だからこそ、「一期一会」の精神で居たい。
大阪市都島区都島北通り 2-1-35
くつロック
06-6925-1477
10:00〜19:00(月〜金曜日)
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